×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ちゃこチョト、ココロが折れそうだった。
だから、こんなこと言うと怪我したヒトや、なくなったヒトに
ごめんなさいだけど………ちょうど戦争でよかった…。
戦ってるアイダは、ちゃこ何も考えないから。
身体の傷のいたみも、なんにも感じない。
そういうふうに、できてる。
だって、たとえば敵さんの家族のコトとかコイビトのコトとか
考えちゃったら、ちゃこ戦えなくなっちゃう。
でも戦わないと大事なヒト、まもれない。
ちゃこ自身が傷つくのは、ぜんぜん構わないけど
また、慶おにぃちゃんみたいに、ちゃこを守って大事なヒトが
死んで逝くのをみるのは、もうヤだから。
だからいつも、なにも考えないの。からっぽ。
ただ、やられるまえに、やる。
そうすれば、いたくない、敵さんともオアイコなの。
戦っているあいだは、ココロがいたいの、忘れてられた。
これからは、忘れられないから、のりこえなくちゃ。
どんなときも傍にいてくれる慶おにぃちゃん、ありがと。
いつも抱きしめてくれる師匠、ありがと。
頑張らなくていいって言ってくれた月代さん、ありがと。
戦中応援してくれたさゆちゃん、なな兄、華ちゃん、ありがと。
背中を貸してくれたテンチョ、ありがと。
当たり前だって言ってくれた柚ちゃん、ありがと。
撫でて癒してくれた雪ちゃん、ありがと。
ちゃこをかっこいいって思ってくれた坂田さん、ありがと。
ごめんね、まだまだみんなにつたえたいけど、今日はやっぱり
つかれちゃったから……またにしまス。
そうして王子様はお城へ、野良猫は路地裏へ―――。
大丈夫、住めば都っていうでしょう?
路地裏だって、野良猫には当たり前の、素敵な世界……。
だから、こんなこと言うと怪我したヒトや、なくなったヒトに
ごめんなさいだけど………ちょうど戦争でよかった…。
戦ってるアイダは、ちゃこ何も考えないから。
身体の傷のいたみも、なんにも感じない。
そういうふうに、できてる。
だって、たとえば敵さんの家族のコトとかコイビトのコトとか
考えちゃったら、ちゃこ戦えなくなっちゃう。
でも戦わないと大事なヒト、まもれない。
ちゃこ自身が傷つくのは、ぜんぜん構わないけど
また、慶おにぃちゃんみたいに、ちゃこを守って大事なヒトが
死んで逝くのをみるのは、もうヤだから。
だからいつも、なにも考えないの。からっぽ。
ただ、やられるまえに、やる。
そうすれば、いたくない、敵さんともオアイコなの。
戦っているあいだは、ココロがいたいの、忘れてられた。
これからは、忘れられないから、のりこえなくちゃ。
どんなときも傍にいてくれる慶おにぃちゃん、ありがと。
いつも抱きしめてくれる師匠、ありがと。
頑張らなくていいって言ってくれた月代さん、ありがと。
戦中応援してくれたさゆちゃん、なな兄、華ちゃん、ありがと。
背中を貸してくれたテンチョ、ありがと。
当たり前だって言ってくれた柚ちゃん、ありがと。
撫でて癒してくれた雪ちゃん、ありがと。
ちゃこをかっこいいって思ってくれた坂田さん、ありがと。
ごめんね、まだまだみんなにつたえたいけど、今日はやっぱり
つかれちゃったから……またにしまス。
そうして王子様はお城へ、野良猫は路地裏へ―――。
大丈夫、住めば都っていうでしょう?
路地裏だって、野良猫には当たり前の、素敵な世界……。
PR
千夜呼は屋根の上で、月を見上げている。
傍らには、スカルサムライの慶。
春というにはあまりに冷たい風が、千夜呼の髪をさらう。
月を映した千夜呼の瞳は、黄金色に染まっていた。
「ね、慶おにぃちゃん。」
「――――。」
「ワタシのコト、否定しない?」
「――――。」
「ワタシのコト、許してくれる?」
「――――。」
「ワタシ、悪い子になってしまった?」
「――――。」
「ワタシ、もう慶おにぃちゃんがスキだった千夜呼じゃ
なくなってしまった…?」
「ワタシのコト、まだ…スキでいてくれる?」
慶は千夜呼を抱きしめた。
そこには千夜呼の大好きな体温はなかったけれど
確かなぬくもりを感じる事が出来た。
千夜呼は息も出来なくなるほど、色んなものに怯えていた。
だけどいつだって胸を焦がすのは愛情と、微かな希望。
この道が、正しくなどなくても、光など無くても
ワタシ立っていなきゃいけないの、命が尽きるまで。
だってそれがワタシに出来る、ただ一つの償いだから…。
「慶おにぃちゃん。」
「――――。」
「泣いてもいい……少しだけ。」
慶の腕に、苦しいほど力が込められた。
その腕の中、千夜呼は泣きながら、何度も呟いていた。
消え入りそうな声で、幸せになりたいよ、と……。
傍らには、スカルサムライの慶。
春というにはあまりに冷たい風が、千夜呼の髪をさらう。
月を映した千夜呼の瞳は、黄金色に染まっていた。
「ね、慶おにぃちゃん。」
「――――。」
「ワタシのコト、否定しない?」
「――――。」
「ワタシのコト、許してくれる?」
「――――。」
「ワタシ、悪い子になってしまった?」
「――――。」
「ワタシ、もう慶おにぃちゃんがスキだった千夜呼じゃ
なくなってしまった…?」
「ワタシのコト、まだ…スキでいてくれる?」
慶は千夜呼を抱きしめた。
そこには千夜呼の大好きな体温はなかったけれど
確かなぬくもりを感じる事が出来た。
千夜呼は息も出来なくなるほど、色んなものに怯えていた。
だけどいつだって胸を焦がすのは愛情と、微かな希望。
この道が、正しくなどなくても、光など無くても
ワタシ立っていなきゃいけないの、命が尽きるまで。
だってそれがワタシに出来る、ただ一つの償いだから…。
「慶おにぃちゃん。」
「――――。」
「泣いてもいい……少しだけ。」
慶の腕に、苦しいほど力が込められた。
その腕の中、千夜呼は泣きながら、何度も呟いていた。
消え入りそうな声で、幸せになりたいよ、と……。
誰だか忘れましたけど、生まれるときに赤ちゃんが泣くのは
生まれたくないからなんだって言ってたの思い出しました。
確かにこの世は、ジンセイは哀しいこと、辛いことたくさんです。
生まれなければ死ぬ事もないし、死ぬのを見ることもない。
辛いこと、ひとつもない。
ちゃこも生まれなければ、慶おにぃちゃんが死ぬの見なくて
こんなに泣かなくてすんだんです―――。
生まれたくないからなんだって言ってたの思い出しました。
確かにこの世は、ジンセイは哀しいこと、辛いことたくさんです。
生まれなければ死ぬ事もないし、死ぬのを見ることもない。
辛いこと、ひとつもない。
ちゃこも生まれなければ、慶おにぃちゃんが死ぬの見なくて
こんなに泣かなくてすんだんです―――。
御紹介
名前:
異空 千夜呼
生誕:
1991/11/11
過去録