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もう何年も、泣いてばかりだった気がします。
顔は笑っていても、心の奥で、あの日から、ずっと…。










今日、指輪を貰いました。
『ちゃんと給料3か月分だ。』と言って
未来の旦那様は、照れくさそうに笑っていました。

ちゃこはココに行きつくまで、たくさんたくさん悩みました。
相談にのってくれたのは、いつも師匠でした。

お話したとき、眼から大腸が出るくらいビックリされました。
うん、でも、そりゃそうでスよね。
自分の弟子と、自分の彼女の父親が、結婚するだなんて
誰も予想だにしませんよね。

師匠は最終的に、お前もこの世で幸せになっていいんだよって
背中を押してくれました。

鷹栖さんの方は、年齢差とか周りになんて説明しようとか色々
それはもう色々と葛藤があったそうで。
(師匠がロリコンだとか淫行自衛官とか言うからでスよ!)
最後は「なんもだ!」の一言で決着つけちゃいましたけど
まだ肝心のこりすちゃん先輩に…話してないんですけど…。


まぁ、色々あったけど、ちゃこは学園を卒業したら
鷹栖さんのお嫁さんになって、小羽都 千夜呼になります。


家族がみんな死んじゃって、慶おにぃちゃんまで死んじゃって
それでも焦がれてやまなかった、幸せで暖かい家庭を
未だ慶おにぃちゃんと一緒に居るちゃこを許して、丸ごと
受け入れてくれた鷹栖さんとイッショにつくりたい、でス。

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ワタシはずっと、赤い色がキライだった。
慶おにぃちゃんを思い出そうとすればするほど
目の前が赤く染まってしまうから…。




『お前には紅が良く似合う、チヤコ』

そんなワタシの唇に、おじさんは、

血という名の口紅を、震える其の指で、ひいた――。


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「ふぇっっっくちょん!!」

突然、夜の冷え込みがきました。
こんなとき、慶おにぃちゃんが、ぬくぬくケルベロスでない事に
ショックを隠しきれない異空千夜呼、17歳の秋。

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最後の戦場に向かって走っている時、一つの後姿を見つけた。
ワタシは声が出なくて、ただ手を伸ばし、その腕を掴んだ。

吃驚した顔で振り返ったその人は、やっぱりあのヒトだった。

「…異空?」

「しいもと……せんぱい。」

疎遠になってから、何ヶ月ぶりだろうか。
何を言えばいいのか分からなかったワタシの口から出た言葉は…。

「お久しブリーフ……。」

露骨に凄まじく嫌な顔をされましたが、最後の闘い
ワタシとタッグを組んでくれると言ってくれた。

孤独だった今回の戦に、光が差した。



その結果

応援されてるヒト見ると、その人徳の差を羨ましく思ってしまうけど
戦で結果が出たんだから、ワタシはそれで充分。


お礼を言おうと椎本先輩の元へ走ったら
「たくっ、異空のくせに生意気に一位掻っ攫いやがって・・・。」

「いだだだだだだ!!」

一応、怪我人であるワタシの頬を容赦なくひっぱる先輩。
このドSっぷりが、とても懐かしい。

「相変わらずだな?じゃあ、次ぎ会う時も相変わらずでいろや。」

「…あ。」

「んじゃな!」

「…え、ちょ…。」


ワタシに喋る暇を与えず、颯爽と何処かへ去っていく先輩。
話しらしい話は出来ませんでしたけど…会えて、良かった。





そうしてワタシは、鷹栖さんの待つ家へ、生きて、帰る。

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8月13日、夜更け。
ゴーストタウンから一人出てきた桜澤敦司は近くの駐車場を目指していた。
仕事まで、まだ時間に余裕があったため、のんびりと歩を進める。

だがその時突然、背中に大きな衝撃。
手に持っていた車のキーが、音を立てて地面に転がり落ちた。
「おぅ!!!?な、何だ!!?」
慌てて振り向くと、そこには黒髪の少女。
ぶつかった際に鼻を強打したらしく、もがいていた。
「あたたた、お鼻もげそう……っ!!」
「千夜呼・・・ちゃん?何してんの。大丈夫??」

声をかけた瞬間、千夜呼が必死の形相で敦司の口を手で塞いだ。
「シッ!……誰かに、つけられているの。」
「つけられて・・・・って、一体何したんだよ・・・。」

鍵を拾い周囲を見まわすが、誰も見当たらない。
しかし千夜呼は至極真剣な顔をして、こう続けた。
「きっと武田が放った刺客ヨそうに違いないわ!おのれ信玄……あくまで信長様にタテつく気ねっ!
 あーちゃんも首狙われるわ、早くイッショに逃げなきゃ!は、早馬をすぐ用意しなきゃでスっ!」
「刺客・・・・・・・・。」

正気だろうかと一瞬、千夜呼の顔を見つめたが、すぐに諦めてしまった。
まぁ、本当にいるとしたらストーカーか変態くらいだろうと思いつつ
一応周囲から庇う様、さり気なく盾になりながら溜息をこぼした。

「ふぅ・・・逃げるなら乗ってくか?」
顎で指し示した先には、敦司の車。
それを見た千夜呼は、どこか淋しそうな目をした。
「……なんてジダイサクゴな…浪漫がありません….
いえ、ここはゼイタク言ってられませんね、行きましょう。」

突っ込む所は山ほどあるが、それがどんなに無駄か敦司は心得ていたので
千夜呼を助手席へ座らせると、車を走らせる事にした。
流れる景色、千夜呼はゴーストタウンのほうを振り返ると、酷く悪い顔で呟く。
「次に会ったら一人残らず首掻っ切ってやるわ…。」
「イヤ・・・だから一体何と戦ってきたんだよ・・・。」


「で、何処まで行きゃいんだ? 」
少し走ったところで問うと、『どこでも』と曖昧な返事。
湾岸沿いのドライブを提案してみると、千夜呼は目を輝かせた。

「どらいぶ、うみ、すきーすきー☆」
「よっしゃ!!さすがに今日は水着・・・とかは持ってないよ、なぁー・・・。」
「脱げばいいわ、ええ、あーちゃんだけ。」
「ええええええ、俺だけぇぇえええ!?俺の裸見て誰が楽しいんだよ。っつか捕まるわ、陳列罪で!!」
「ちゃこ知ってる!ブタ箱でクサイ飯デショ?」
「よく知ってるな、そうそう!!そうだけど・・・くそっ、喜ぶなっつの!!」

敦司が左手で、千夜呼の頭をわしゃわしゃ撫でた。
嬉しそうに笑う千夜呼を、まるで子猫みたいだ…そう思い、敦司は目を細める。




ふと、会話が途切れた。
敦司がカーラジオに手を伸ばそうとした時、千夜呼がポツリ話し始める。

「……ちゃこね、チョットあーちゃんとお話したいと思ってたのヨ…だからチョウドよかった。」
「おう、なんか珍しいな。改まって、どした?」
「なんとなく、もしかしてちゃこ、あーちゃんのコトちゃんと知らないのかなって……。」

千夜呼はそういって、ぼんやり窓の外眺める。
普段二人は結社内でしか会う機会がない。
それゆえ、二人でゆっくり話をする機会がこれまでなかったのだ。
実際に千夜呼が持っている敦司のイメージを伝えると、当てはまるものはほとんど無かった。

「やっぱり、ちゃこはあーちゃんのことゼンゼン知らなかったのネ。」
「・・・俺も、千夜呼ちゃんのこと、きっと知らないことたくさんあるよ。」

そして二人は暫く、お互いの話をした。
故郷のこと、家族のこと、こんな機会がなければ話せなかったであろうこと…。
まったく違う世界で生きてきた二人だから、それはなかなか興味深かった。

話をしているうち、気付けばもう海沿いまで来ていた。
興奮する千夜呼のリクエストで車を停め、二人は浜辺へ向かう。

「わっはーーーい!!!なにしてるのあーちゃん、はやく来るの、チンレツして!! 」
「陳列はしねぇーーー!!!ったく。」

千夜呼は久しぶりの海に大はしゃぎ、靴を脱ぎ捨てるとバシャバシャ海へ入っていった。
波の音、冷たい水の感触、やわらかい海風。
そして海面に映る、月……。

それを見つけた千夜呼の動きが、ぴたりと止まった。
「千夜呼ちゃん?」
「ちゃこしってる、ヒトは海から生まれたから、死んだら海にかえるの…。」

千夜呼はじっとうつむき、海面を見つめている。
その表情は影となり、うかがい知る事は出来ない。

「千夜呼ちゃんは・・・・・・・・・・かえりたいの?」

聞いてはいけない、聞きたくない言葉が紡がれるかも知れない恐怖からか、一瞬、言葉を躊躇った。

「ちゃこは、うみに、かえ……!!」

消え入りそうに儚い声の直後、突然クマのごとく素手で海を斬ったかと思うと、次の瞬間には
手に魚が握られていた。
「あっは☆これも元はヒトかもしれないと思うと、なんとなく食べにくいでスね!」

偶然か、それとも真意を隠す為の行為かは分からない。
けれどそんなこと、今はどうでもよかったのだ。
敦司は力づくで千夜呼のか細い身体を抱き締めた。
千夜呼の手から魚が離れ、パシャンと水がはねて波紋を作った。

「俺は、海になんかかえしてやんねーけどね。」
「どしたの、あーちゃん?かなしいの…?」
「悲しくないよ・・・千夜呼ちゃん、まだ生きてるし・・・。」
「そう、ちゃこまだ生きてるから、そんな顔すること、ないないのヨ。」

『まだ』、その言葉にを聞いた敦司の脳裏に、いつかの千夜呼の姿が浮かんだ。
死んだ婚約者の影を追い求め、姿を消したあの日の記憶が蘇る。
あれから元気な姿を見せるようになったとはいえ、目を離したスキに消えてしまいそうな
儚い『色』を、千夜呼はいつもどこか、ずっと纏っていた。だから――。

「…そうだ、忘れてた。」
「どした・・・。」
「んとね、あーちゃんのコト結局よく知れてないけど、だけどちゃこね、あーちゃんのことダイスキよ?
 キャンペーン中なの、ちゃんと思ってること伝えておこうキャンペーン。
 師匠よろこんでくれた、あーちゃんも、よろこんでくれう?」

腕の中で、ふんわりと微笑む千夜呼。
敦司は抱き締める腕に更に力を込めると、千夜呼の耳元の頬を寄せた。

「すっげー・・・・嬉しい。俺も、千夜呼ちゃんのこと、大好きだよ。
 今は、そんだけで・・・・・充分・・・・。」
「あは、よかった…よかったんだけど、ちょ、あーちゃん近いの。さすがにチョット照れる!離れてー!」
「・・・・なんだよ、感謝のちゅーをお見舞いしてやろうと思ったのに。」

敦司の説得も空しく『感謝の』という部分に全力で不信感を抱く千夜呼。

「そ、そもそも怒られるのヨ!ちゃこ知ってる、あーちゃんがよくイッショにいる
綺麗なおねーさん見たことあるもん。」

腕の中でもがく千夜呼を仕方なく開放しつつ、敦司は心当たりのなさに首を捻る。
「黒い服の、おねーさん。彼女だと思ってたの、違うの? 」
「あー・・・・・アレはね、友達っつか、仲間かな。彼女じゃないよ。
 だって、俺千夜呼ちゃんのこと好きだし。」
「………は?」
「・・・・・・・つか、もしかして気付いてなかったのかな」

呆けた顔でフリーズしている千夜呼に、敦司はやれやれと呆れた。
結社の中でも、気付いていないのは千夜呼くらいなものだ。
それだけオープンにしているつもりだったのだが…。

「…き、きかなかったことにしても、いいですか。」
「いいよ。毎日、会うたび言うから♪」
「ひぃ!!な、な、な、のぁ!! よし、信じませんっっ!」
「あははははははははは!!!しょーがねぇな、もう! じゃあ、どうしたら信じてくれる?」
「そ、そ、そんなこと、ちゃこに聞かれても……っ。」
「じゃあ、信じてくれるまで言い続けるか。」

余裕の微笑で続ける敦司に、千夜呼は何か言おうとして言葉を詰まらせ、涙目で黙ってしまった。

「あー・・・もう・・・そんな顔すんなって・・・・・ごめん。」

頭を撫でてやると、嬉しいけどどうしていいか分からない、と千夜呼は赤い顔で呟いた。

「どうもしなくていいよ・・・ただ、そうだな・・・・一人、味方が増えたと思えばいい。そんだけだよ。」
「…あーちゃん……。」
「千夜呼ちゃんが、海にかえるときが来るまで・・・・俺は、味方だ。ずっと・・・・・・・。」

海にかえるとき、それが何を意味するのか、敦司がどういう意味で、どういう気持ちで
その言葉を言ったのか、千夜呼には分かっていた。
だからとても、嬉しかったのだ。
この人は自分の魂を、殺さない……と。

「ほら、濡れっぱなしだと風邪ひくし。車にタオルあるから戻ろう。」
「……、…手。」
「ん?・・・・ああ・・・・。」

躊躇いがちに出された白い手を、敦司は照れながらも取った。
千夜呼は安心した顔で微笑むと、柔らかく握り返す。
そこでふと、思い出した。

「……ねぇ、仕事行かなくていいんでス?」
「・・・・!!!!!やべっ・・・・・・!!店終わるまでに行きゃなんとかなるだろ・・・・
 大丈夫、多分・・・・・こっちのが、今んとこ大事!!」

振り切るように顔をあげた敦司だったが、逆に叱られてしまった。
手を引かれ急ぎ車まで戻ってくると、助手席の扉を開けてやり千夜呼を座らせた。

「…あのね、あーちゃん、ありがと。」

視線を落としたまま、ふいに千夜呼が呟いた。
その表情は、とても穏やかだった。

ドアに手をかけ閉めようとしたその時……千夜呼の頭に、唇が触れた。

「へっへーーーー!不意打ちじゃ!!」
「 !!!!!!!!わぁあああああああああああああっ?!」
「よっしゃー、飛ばすぜーーー♪」


エンジン音と千夜呼の叫び声が、静かな湾岸沿いにこだましていた―――。

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4月が終わって仕舞うまでのカウントダウンが一桁になった頃から
千夜呼は少しずつ準備をしていた。

ほとんどその身一つで、今まで住まいを転々としてきた彼女の
荷物は驚くほど少ない。
虎太郎が学校へ行っている内に、鷹栖が仕事に行っている内に、
少しの荷物を持って、小羽都家を出て、学園を辞める。
それはとても簡単な事、準備に時間がかかったのは心のほうだ…。

繋いでくれる手を離して、頭を撫でてくれる手を離して
優しい笑顔が届かない遠い遠い場所へ…。

一度知ってしまった温もりを、完全に手放すことほど
苦しいものはなかった。
そんなこと、千夜呼自身が一番良く知っている。
けれど今は慶が傍にいるから、だから今なら出来ると思ったのだ。







カウントダウンもいよいよ【スリー】まで来ていた4月の28日。
千夜呼はその日の朝も同じ時間に起き、鷹栖に弁当と朝食を作った。

「いってらっしゃい、鷹栖さん。」
「ああ、今日は早く帰る。」
「お仕事大丈夫なんでス?最近毎日はやいでスけど。」
「なんもだ、行ってくる。いい子にしてなや。」

変な所で勘の鋭い虎太郎の目を欺くのも、なかなか困難だったが
どんなに上手く上辺を繕っても、どうしても鷹栖の目だけ
誤魔化すことが出来ないのは、年の功だろうか。


鷹栖を送り出したあと、朝食の後片付けをすませる。
だが千夜呼は、鷹栖の部屋でぺたんと座り込んだまま動かない。


10分

15分

30分



1時間――


始業の時間は、もうとっくに過ぎている。

それでも、千夜呼は動かないでいた。
ベランダから差し込む春の眩しい光に目を細め、ここではないどこかを
ぼんやりと見つめたまま…。






ようやく重い腰を上げ、学園へ向かう支度を始めたのは、それから
更に2時間も経った頃だった。


 カタン


小さな音がした。
音の主はどうやら玄関のポストのようだった。

「おてがみ…。」

鷹栖宛が2通、そして千夜呼宛が1通。
数日前だったか、千夜呼は一人の少女に手紙を送っていた。
だからきっと、その返事が届いたのだと思いこみ、
差出人の名を確認せぬまま、彼女は封を開ける。

だがそこに並んでいた文字は、女性のものではなかった。




どんなに待ち望んでいただろうか。
期間にすれば、1年と少し。
ほんの1年、されど1年、彼女にとっては長い長い1年だった。


綴られた言ノ葉を、千夜呼はひとつずつ丁寧に拾い集めた。
そのひとつひとつは、まるで蛍の光のように小さい。
けれどとても温かく、千夜呼の心の中に光を灯してゆく。
やがてその小さな光の集まりは、闇夜を照らす月となった―。

虚ろだった千夜呼の瞳が、ゆっくりと黄金色に戻ってゆく。


焼ける様に熱い喉を、とめどなく溢れ出す涙達を気にも留めず
千夜呼は手紙を抱きしめながら、たった一言だけ、呟いた―。


「たつや、さん…。」



4月28日。
この日見せた笑顔は、慶がまだ存命だった頃2人で撮られた
写真の中の彼女のものと、とてもよく似ていた――。

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色とりどりの花々が咲き誇る庭園。
池の水面は太陽の光を映しこみ、宝石の如くキラキラと煌めく。
その美しさはまるで、天国のよう…。

この場所で二人は、約束をしていた。
果たせなかった約束を、今こそ果たそうと。


約束の時間、タキシード姿のスカルサムライは東屋の前で
ひとり空を見上げていた。
生前に良くそうしていたように、青い青い空を……。


「慶おにぃちゃん…っ!」


死して尚、ひと時も忘れた事のなかった愛しい者の声を聞き
慶はゆっくりと振り返る。

視線の先には、いつの日か、来るべきその日の為に、彼女の為に
デザインしていたあの純白のウエディングドレスに身を包み
駆けて来る千夜呼の姿があった。

太陽よりも眩しい笑顔、慶はゆっくりと手を広げる。
その腕で、誰よりも愛しい少女を抱きしめる為に……。


二人きりの結婚式、参列者など、祝福する者など要らない。
なぜなら二人は今、この世界で一番幸せだったから…。

「やっと……やっと、ですね。」
「―――――。」
「色々ありました…ほんとに。」
「―――――。」
「やっぱり…ちゃこを 一人の女の子として、本当に必要として
 くれるのは…慶おにぃちゃんだけみたい…。」
「―――――。」

腕の中の千夜呼の頭を、優しく優しく撫でる。
体温のない手で、慈しむように何度も、何度も…。

「だいすき……だいすき慶おにぃちゃん…。」

『愛しているよ、千夜呼。』

千夜呼には確かにそう、聞こえた気がした。



嗚呼、ワタシの人生は、こんなにも素晴らしい。
ワタシの人生は、こんなにも美しい。


美しすぎる世界に、込み上げるのは幸せな気持ち。

そして、溢れるのは……宝石のような涙。

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千夜呼の体力は少しずつ回復しているが

一日中、眠ってばかりいるようだ。

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御紹介
名前:
異空 千夜呼
生誕:
1991/11/11
御言葉
[09/19 BlackMan]
[09/02 香住]
[08/27 健斗]
[08/03 あー]
[08/01 香住]

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