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千夜呼は屋根の上で、月を見上げている。
傍らには、スカルサムライの慶。
春というにはあまりに冷たい風が、千夜呼の髪をさらう。
月を映した千夜呼の瞳は、黄金色に染まっていた。
「ね、慶おにぃちゃん。」
「――――。」
「ワタシのコト、否定しない?」
「――――。」
「ワタシのコト、許してくれる?」
「――――。」
「ワタシ、悪い子になってしまった?」
「――――。」
「ワタシ、もう慶おにぃちゃんがスキだった千夜呼じゃ
なくなってしまった…?」
「ワタシのコト、まだ…スキでいてくれる?」
慶は千夜呼を抱きしめた。
そこには千夜呼の大好きな体温はなかったけれど
確かなぬくもりを感じる事が出来た。
千夜呼は息も出来なくなるほど、色んなものに怯えていた。
だけどいつだって胸を焦がすのは愛情と、微かな希望。
この道が、正しくなどなくても、光など無くても
ワタシ立っていなきゃいけないの、命が尽きるまで。
だってそれがワタシに出来る、ただ一つの償いだから…。
「慶おにぃちゃん。」
「――――。」
「泣いてもいい……少しだけ。」
慶の腕に、苦しいほど力が込められた。
その腕の中、千夜呼は泣きながら、何度も呟いていた。
消え入りそうな声で、幸せになりたいよ、と……。
傍らには、スカルサムライの慶。
春というにはあまりに冷たい風が、千夜呼の髪をさらう。
月を映した千夜呼の瞳は、黄金色に染まっていた。
「ね、慶おにぃちゃん。」
「――――。」
「ワタシのコト、否定しない?」
「――――。」
「ワタシのコト、許してくれる?」
「――――。」
「ワタシ、悪い子になってしまった?」
「――――。」
「ワタシ、もう慶おにぃちゃんがスキだった千夜呼じゃ
なくなってしまった…?」
「ワタシのコト、まだ…スキでいてくれる?」
慶は千夜呼を抱きしめた。
そこには千夜呼の大好きな体温はなかったけれど
確かなぬくもりを感じる事が出来た。
千夜呼は息も出来なくなるほど、色んなものに怯えていた。
だけどいつだって胸を焦がすのは愛情と、微かな希望。
この道が、正しくなどなくても、光など無くても
ワタシ立っていなきゃいけないの、命が尽きるまで。
だってそれがワタシに出来る、ただ一つの償いだから…。
「慶おにぃちゃん。」
「――――。」
「泣いてもいい……少しだけ。」
慶の腕に、苦しいほど力が込められた。
その腕の中、千夜呼は泣きながら、何度も呟いていた。
消え入りそうな声で、幸せになりたいよ、と……。
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御紹介
名前:
異空 千夜呼
生誕:
1991/11/11
過去録