if

「ふぇっっっくちょん！！」

突然、夜の冷え込みがきました。
こんなとき、慶おにぃちゃんが、ぬくぬくケルベロスでない事に
ショックを隠しきれない異空千夜呼、１７歳の秋。

「鷹栖さん鷹栖さん…お布団はいってもいいでス…？」
「…んー。」
「えと、いっしょに寝てもいいー？」
「…んー。」
「…？？　鷹栖さん、脱いでもいいー？」
「…んー。」
「鷹栖さーん、ワタシのことお嫁サンにもらってくれる？」
「…んー。」

全力で寝ぼけていらっしゃいまス、これは可愛い！
ということで遠慮なく、お布団にＩＮなの。

一瞬目を開けたけど、覚醒してはいないみたい。
ぎゅーして背中ぽんぽんしてくれました。

パパが生きてたら、こんな風にしてくれたのかな。
慶おにぃちゃんが生きてたら、こんな風にしてくれたのかな。

逢いたいヒトはみんな、空の上――。



明日の朝、取り乱す鷹栖さんを見るのが、楽しみ。
おやすみなさい…。