×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
千夜呼はぼんやり、まだ明るい空に浮かぶ月を眺めていた。
『どうして どうして』
何度も心の中で呟きながら、虚ろな瞳で…。
あの日の想いは、言ノ葉は、決して偽りなんかじゃない。
ただそう…信じている。
哀しくも、記憶は己の意思に反し美化され、やがて風化してゆく。
だから千夜呼はずっと、それを受け入れようとせず
ひたすらに抵抗を続けてきた。
辛く苦しい思い出ほど、何度も思い返しては反芻を繰り返す。
そうして泣きながら、愛しいヒトの記憶と想い出を守り続けてきた。
けれども時が経つにつれ、反比例する様にどんどんと
思い出せなくなってゆくのは、『笑顔』。
それはあまりに残酷な、恋の続き…。
何が正しくて何が間違っていたのかなんて、もうどうでもよかった。
すべては今更、なのだ。
千夜呼の瞳は今、月よりも黄金色をしていた―――。
『どうして どうして』
何度も心の中で呟きながら、虚ろな瞳で…。
あの日の想いは、言ノ葉は、決して偽りなんかじゃない。
ただそう…信じている。
哀しくも、記憶は己の意思に反し美化され、やがて風化してゆく。
だから千夜呼はずっと、それを受け入れようとせず
ひたすらに抵抗を続けてきた。
辛く苦しい思い出ほど、何度も思い返しては反芻を繰り返す。
そうして泣きながら、愛しいヒトの記憶と想い出を守り続けてきた。
けれども時が経つにつれ、反比例する様にどんどんと
思い出せなくなってゆくのは、『笑顔』。
それはあまりに残酷な、恋の続き…。
何が正しくて何が間違っていたのかなんて、もうどうでもよかった。
すべては今更、なのだ。
千夜呼の瞳は今、月よりも黄金色をしていた―――。
PR
この記事にコメントする
御紹介
名前:
異空 千夜呼
生誕:
1991/11/11
過去録