……を探して。

「華、いる？」
「勝手に人様の部屋に上がりこんだ後で言う台詞かい？！」
「いやだ、細かいコト言わないでよ。ワタシ達の仲じゃない。」
「まったく困った子さねぇ…さっさと要件をお言いよ。」
「服を貸して頂戴。」
「へぇ、なんだいなんだい、逢引かい？」
「そんなんじゃないわ。」
「ふーーん、まぁいいよ。好きなの持ってお行き。」



そうして華狐に借りた服で、街へ出た。
いつもと違う"ワタシ"で歩けば、何か見つけられる気がして…。

おやすみに

じっちゃんのお墓参りに来ました。
一人はだめって、鷹栖さんが一緒にきてくれました。

チャコお寺スキです。
紫陽花キレイでス。
ウグイスかわいい声でス。
静かで落ち着きまス。
イヤな音も声もないでス…。

帰りたくないなって言ったら、鷹栖さんは
ダメだとかは言わないけど、困った顔をしてました。
ごめんなさい。

眠らない白昼夢

眠きている夜じゃなく

起きている日中に


夢を見てる

叶わない夢を　見続けている…

ＳＭＩＬＥ

昔のユメを見てた。
楽しかった頃のユメ。
ちゃんと微笑ってた、微笑えてた頃のユメ。

自分が微笑うと、彼も微笑ってくれた。
それが嬉しくて、また微笑えた。

一緒にいた時間は、決して長くはなかったけれど
思い出の詰まった宝箱の中で今も
ひときわキレイに、輝いてる…。

ちいさなやくそく

少しだけ　泣きたいです

今は少しだけ　泣かせてください


泣き止んだら　そのときは　そのあとは……

ＣＯＬＯＲ

あの日おくった　チョコレイト

あの日おくった　懐中時計

どちらも　相手が受け取ったのかどうかすら

チャコは未だ　知らぬまま


　　あかいとり　ことり

　　　なぜなぜ　あかい

　　　　あかいみを　たべた


今ここにるチャコは

何色を　しているんでしょうか

何色の実を　食べた？

風

生きるって、不自由です。
この身体が無ければ、何時でも誰にでも逢いにゆけるのに…。

もっと会いたいヒト
もう会えなくなったヒト

生きてるヒト
死んじゃったヒト


チャコは、風になりたいです。

４ぶんの２

「…うっス。」
「ししょ……おはよございまス。」
「……。」
「………。」
「その、……平気か？」
「チャコ兵器じゃないでス、ミサイルとか出ません。」
「……。」
「師匠、お昼ごはん一緒たべませんか？」
「…………お前って変なとこマジ強ぇよなー…。」
「食べないんでスか、食べたくないんでスか。」
「食うよ、うっせーな。」
「やきそばパンとコロッケパン買って下さいね。」
「へいへい。」
「ししょ………ダイスキですからね、ずっと。」
「……うるせーよ……アホ…。」



これで、ふたつめ。

あと、ふたつ。

おわらせなきゃいけないこと、あと、ふたつ。


気付かなかったこと、気付きたくなかったこと。
気付かないようにしてたこと、気付かないフリしてたこと。
終わらせるには、一度受け入れなきゃいけなかった。
それはとても、とても苦しかったけど、これでよかったの。

アナタがこれからまた微笑うために。
ワタシがこれから約束を果たすために。