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鷹栖さんはお仕事お疲れで、早く寝てしまって
師匠は今夜はバンドの練習で、仲間と一緒で
こりすちゃん先輩は、寮の消灯時間過ぎてて
黒ちゃんは、彼女と一緒で。
こんな風に色んな偶然や必然が重なると
まるで自分が、世界でひとりぽっちに思えてくる。
名前を呼んで欲しかった。
でないと自分が、ココニイルのか分からなくなるから。
別に死ぬ事が怖くなったんじゃない。
怖いのは、自分が必要とされないこと。
この世でも、あの世でも、其れは同じこと。
携帯のアドレス帖を開く、映し出されたのは僅か数人分の名前。
ほとんど無意識に、通話ボタンを押していた。
プルルル
冷たい電子音が耳に入ってきてやっと其れに気付いた。
あわてて携帯を閉じた。
都合のいい時に、都合のいいお願いをするために
相手の都合お構いなしで呼び出す。
だから携帯なんてキライ。
だから自分なんてキライ。
「…サイテー、でス。」
空を見上げる。
そこには星ひとつない、漆黒の闇。
今宵は星すらも、返事をしてはくれない。
ベランダから身を乗り出して手を伸ばしても、届かない事くらい知っている。
どんなに願っても手に入らないものがあるんだって事くらい、知ってる。
それなのに、手を伸ばさずにいられないのは、どうしてなんだろう――。
師匠は今夜はバンドの練習で、仲間と一緒で
こりすちゃん先輩は、寮の消灯時間過ぎてて
黒ちゃんは、彼女と一緒で。
こんな風に色んな偶然や必然が重なると
まるで自分が、世界でひとりぽっちに思えてくる。
名前を呼んで欲しかった。
でないと自分が、ココニイルのか分からなくなるから。
別に死ぬ事が怖くなったんじゃない。
怖いのは、自分が必要とされないこと。
この世でも、あの世でも、其れは同じこと。
携帯のアドレス帖を開く、映し出されたのは僅か数人分の名前。
ほとんど無意識に、通話ボタンを押していた。
プルルル
冷たい電子音が耳に入ってきてやっと其れに気付いた。
あわてて携帯を閉じた。
都合のいい時に、都合のいいお願いをするために
相手の都合お構いなしで呼び出す。
だから携帯なんてキライ。
だから自分なんてキライ。
「…サイテー、でス。」
空を見上げる。
そこには星ひとつない、漆黒の闇。
今宵は星すらも、返事をしてはくれない。
ベランダから身を乗り出して手を伸ばしても、届かない事くらい知っている。
どんなに願っても手に入らないものがあるんだって事くらい、知ってる。
それなのに、手を伸ばさずにいられないのは、どうしてなんだろう――。
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御紹介
名前:
異空 千夜呼
生誕:
1991/11/11
過去録