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「師匠。」
「…………。」
「ししょ。」
「…………。」
「…虎太郎。」
「(どげしっ)」
「痛ぇ!超痛ぇ!なに師匠を足蹴にしてくれてんだ!」
「返事しないから悪いんだモン。」
「もっ、もんとか可愛く言っても俺様は許さんからな!」
「はいはい、それで何考え込んでたのよ。」
「あー………実はよ、24日なんだけどよ…。」
「誕生日デショ?」
「お、よく覚えてたなお前。」
「当たり前じゃない、大事な虎太郎の誕生日ですもの。」
「千夜呼……!!…………これやる!!(泣きながら)」
「クックック、割引券ゲット…。」
「おま、もしかしてそれが目的か?!」
「あらやだ、そんなわけないじゃない。」
「ウソつけ!あーーーー泣き損じゃねーか。」
「そんな事どうでもいいじゃない。で、24日が何よ。」
「どうでもよくねーけど……実はな………(耳打ちゴニョゴニョ。」
「それはまた…………面白いことになってるのね。」
「お・も・し・ろ・が・ん・な!人生かけてるんだっつの!」
「ふふ………まぁ、頑張りなさいな。上手くいくといいわね。」
「…それ本気で言ってんか?」
「モチロンよ、今度はね。」
「だーーー!テメェつーことはやっぱさっきの嘘じゃねーか!!」
何をここ数日、面白い顔して考え込んでるのかと思ったら…。
クリスマスが楽しみだわ、いい日になればいいんだけど。
「…………。」
「ししょ。」
「…………。」
「…虎太郎。」
「(どげしっ)」
「痛ぇ!超痛ぇ!なに師匠を足蹴にしてくれてんだ!」
「返事しないから悪いんだモン。」
「もっ、もんとか可愛く言っても俺様は許さんからな!」
「はいはい、それで何考え込んでたのよ。」
「あー………実はよ、24日なんだけどよ…。」
「誕生日デショ?」
「お、よく覚えてたなお前。」
「当たり前じゃない、大事な虎太郎の誕生日ですもの。」
「千夜呼……!!…………これやる!!(泣きながら)」
「クックック、割引券ゲット…。」
「おま、もしかしてそれが目的か?!」
「あらやだ、そんなわけないじゃない。」
「ウソつけ!あーーーー泣き損じゃねーか。」
「そんな事どうでもいいじゃない。で、24日が何よ。」
「どうでもよくねーけど……実はな………(耳打ちゴニョゴニョ。」
「それはまた…………面白いことになってるのね。」
「お・も・し・ろ・が・ん・な!人生かけてるんだっつの!」
「ふふ………まぁ、頑張りなさいな。上手くいくといいわね。」
「…それ本気で言ってんか?」
「モチロンよ、今度はね。」
「だーーー!テメェつーことはやっぱさっきの嘘じゃねーか!!」
何をここ数日、面白い顔して考え込んでるのかと思ったら…。
クリスマスが楽しみだわ、いい日になればいいんだけど。
「離して……離しなさい虎太郎…っ。」
「そんな身体でどこ行く気だよ!血だらけじゃねーか!!」
「決まってるじゃない、フェンリルのトコロよ。」
「ふっざけんなアホ!死ぬ気かよ!」
「その時は、その時だわ。」
悔しい、憎い、苦しい、あんなのイヤ、こんなのイヤ。
こんなトコロに居たくない。
頭の中も目の前も真っ暗になる。
黒い感情に飲み込まれる、食い尽くされる。
ワタシがここにいるのは戦う能力を持っているから。
戦うために、ここにいる。
なら戦えなくなったワタシに、意味なんてあるの?
もうイヤ、ワタシ、ワタシこのままじゃ……………!!
気 が 狂 う
ドスン
鈍い衝撃。
「……………やって…………くれるじゃない………。」
腹部に虎太郎の拳があった。
「悪ぃな、怪我人に手荒なマネしたくなかったんだけどよ。」
「…………お…ぼえて………な……さい……………よ………。」
「ああ、覚えててやんよ。お前が生きてる限り、な。」
ニヤリと微笑む虎太郎に手を伸ばしたけれど、それは宙をかいた。
そしてワタシは、世界から遮断された…。
異空・千夜呼(魔弾術士×月のエアライダー)
第5ターン(9)向洋東公園:Battle10 において重傷
最高戦功点:49点 最高順位:2位
パートナー:無し
「そんな身体でどこ行く気だよ!血だらけじゃねーか!!」
「決まってるじゃない、フェンリルのトコロよ。」
「ふっざけんなアホ!死ぬ気かよ!」
「その時は、その時だわ。」
悔しい、憎い、苦しい、あんなのイヤ、こんなのイヤ。
こんなトコロに居たくない。
頭の中も目の前も真っ暗になる。
黒い感情に飲み込まれる、食い尽くされる。
ワタシがここにいるのは戦う能力を持っているから。
戦うために、ここにいる。
なら戦えなくなったワタシに、意味なんてあるの?
もうイヤ、ワタシ、ワタシこのままじゃ……………!!
気 が 狂 う
ドスン
鈍い衝撃。
「……………やって…………くれるじゃない………。」
腹部に虎太郎の拳があった。
「悪ぃな、怪我人に手荒なマネしたくなかったんだけどよ。」
「…………お…ぼえて………な……さい……………よ………。」
「ああ、覚えててやんよ。お前が生きてる限り、な。」
ニヤリと微笑む虎太郎に手を伸ばしたけれど、それは宙をかいた。
そしてワタシは、世界から遮断された…。
異空・千夜呼(魔弾術士×月のエアライダー)
第5ターン(9)向洋東公園:Battle10 において重傷
最高戦功点:49点 最高順位:2位
パートナー:無し
二人、部屋でぼんやり。
最近よく真面目な顔で考え込んでいる師匠。
よっぽどなにか大事な事があるんでしょか。
チャコたちはこんな風に、お互い干渉せず同じ部屋にいることも多い。
いい意味で空気なのです。
暫く経って、突然肩を掴まれる。
「千夜呼、愛してるぜ。」
「…なんなんでスかいきなり。」
「お前には伝えとかねーとって思って。」
「はぁ…。」
元々師匠は気持ちをストレートに言う人。
これが愛の告白類じゃないのは百も承知。
「あー…いや、つまりよ…。」
「分かってるわ、何が言いたいのかくらい。」
虎太郎が真っ直ぐな視線をぶつけてくる。
橙の瞳、嗚呼…その瞳は大好きで大嫌いよ……。
「繋ぎとめたいんでしょ、ワタシを……この世に。」
「ああ…なぁ、これってエゴか?」
「…そうね。」
それは、ただひたすらに優しくて温かいエゴ。
「馬鹿ね、アナタは里栖の事だけ考えてればいいのよ。」
「んなわけいくかよ、アホ。」
ワタシは彼の瞳を、もうそれ以上見なかった。
決めているの、どうするか。
総ては地獄の…いえ、獄楽の沙汰次第。
サイハ、ナゲラレタ。
最近よく真面目な顔で考え込んでいる師匠。
よっぽどなにか大事な事があるんでしょか。
チャコたちはこんな風に、お互い干渉せず同じ部屋にいることも多い。
いい意味で空気なのです。
暫く経って、突然肩を掴まれる。
「千夜呼、愛してるぜ。」
「…なんなんでスかいきなり。」
「お前には伝えとかねーとって思って。」
「はぁ…。」
元々師匠は気持ちをストレートに言う人。
これが愛の告白類じゃないのは百も承知。
「あー…いや、つまりよ…。」
「分かってるわ、何が言いたいのかくらい。」
虎太郎が真っ直ぐな視線をぶつけてくる。
橙の瞳、嗚呼…その瞳は大好きで大嫌いよ……。
「繋ぎとめたいんでしょ、ワタシを……この世に。」
「ああ…なぁ、これってエゴか?」
「…そうね。」
それは、ただひたすらに優しくて温かいエゴ。
「馬鹿ね、アナタは里栖の事だけ考えてればいいのよ。」
「んなわけいくかよ、アホ。」
ワタシは彼の瞳を、もうそれ以上見なかった。
決めているの、どうするか。
総ては地獄の…いえ、獄楽の沙汰次第。
サイハ、ナゲラレタ。
また大きな戦いがあるのね。
とりあえず里栖と虎太郎は参戦するみたい。
虎太郎は里栖を守るために、側を離れない。
ワタシもそれを望んでる。
あの二人は、一緒にいたほうがいいの。
きっとそれはとても自然なことだから。
そして、ワタシが独りで戦うのも自然なこと。
ただ【獄楽逝】を振るうこの腕があればいい。
ワタシは独りがいい。
ワタシを守って誰かが傷つくのはイヤ。
慶お兄ちゃんみたいになってしまうのはもうイヤ。
それならば自分が傷つくほういい。
シンプルな方程式。
何も出来ない守られるだけのお姫様になんか、なりたくない。
戦って死んだら、それは最初からそう決まってたってこと。
生まれる前から、決まっていたこと。
必然なの、仕方ないの。
この世界は必然で出来ているんだから…。
とりあえず里栖と虎太郎は参戦するみたい。
虎太郎は里栖を守るために、側を離れない。
ワタシもそれを望んでる。
あの二人は、一緒にいたほうがいいの。
きっとそれはとても自然なことだから。
そして、ワタシが独りで戦うのも自然なこと。
ただ【獄楽逝】を振るうこの腕があればいい。
ワタシは独りがいい。
ワタシを守って誰かが傷つくのはイヤ。
慶お兄ちゃんみたいになってしまうのはもうイヤ。
それならば自分が傷つくほういい。
シンプルな方程式。
何も出来ない守られるだけのお姫様になんか、なりたくない。
戦って死んだら、それは最初からそう決まってたってこと。
生まれる前から、決まっていたこと。
必然なの、仕方ないの。
この世界は必然で出来ているんだから…。
御紹介
名前:
異空 千夜呼
生誕:
1991/11/11
過去録