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深夜2時前、"ワタシ"は今日もヨンロク号にいる。
虎太郎は置いてきた、一緒に来ないで欲しいと拒絶した。
解った、と虎太郎はワタシに『行ってらっしゃい』を言った。
返事は、しなかった。
ゴーストを一掃した部屋。
気配は何もない。
ワタシは部屋のすみに腰を下ろした。
割れた窓から入り込んでくる風が、破れたカーテンを揺らす。
疲れてしまった。
飽きてしまった。
ぼんやりと見上げた天井には、気味の悪い黒いシミ。
他の部屋からかすかに声が聞こえる。
能力者が戦っているんだろう。
この部屋には誰もいない、だから入ってこないでね。
誰もいなくなった廃墟、かつて人が生活をした場所。
温かな食事、家族の笑顔、そんなものが、かつてあった場所。
「クッ……。」
なぜだか笑いがこみ上げてきた。
そんなもの自分には不必要だと思っているのに
何故ワタシはこの場所に拘っているんだろう……。
静かに目を閉じる、けれどそこには何も映らない。
ここで眠ってしまおう、そう思った。
起きたら太陽は昇っているだろうか。
チャコに戻っているだろうか。
独りだろうか…。
ゴーストに気付かれるかもしれないのは解っていた。
だけど眠りたかった、なにもかももどかしくて、面倒だったから…。
虎太郎は置いてきた、一緒に来ないで欲しいと拒絶した。
解った、と虎太郎はワタシに『行ってらっしゃい』を言った。
返事は、しなかった。
ゴーストを一掃した部屋。
気配は何もない。
ワタシは部屋のすみに腰を下ろした。
割れた窓から入り込んでくる風が、破れたカーテンを揺らす。
疲れてしまった。
飽きてしまった。
ぼんやりと見上げた天井には、気味の悪い黒いシミ。
他の部屋からかすかに声が聞こえる。
能力者が戦っているんだろう。
この部屋には誰もいない、だから入ってこないでね。
誰もいなくなった廃墟、かつて人が生活をした場所。
温かな食事、家族の笑顔、そんなものが、かつてあった場所。
「クッ……。」
なぜだか笑いがこみ上げてきた。
そんなもの自分には不必要だと思っているのに
何故ワタシはこの場所に拘っているんだろう……。
静かに目を閉じる、けれどそこには何も映らない。
ここで眠ってしまおう、そう思った。
起きたら太陽は昇っているだろうか。
チャコに戻っているだろうか。
独りだろうか…。
ゴーストに気付かれるかもしれないのは解っていた。
だけど眠りたかった、なにもかももどかしくて、面倒だったから…。
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御紹介
名前:
異空 千夜呼
生誕:
1991/11/11
過去録