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今日もバイトが終わる、一日が終わる。
重い足を引きずって、今日のねぐらに向かう。
でも足はいつの間にか、ゴーストタウンへ向いていた。
ヨンロク号、廃墟、ダレモイナイ。
見上げると満月が煌々と輝いていた。
満月を見ると、千夜呼は箱の中に閉じ込められている気になる。
この世界は箱の中で、あの満月に見えている部分は
実は箱の穴、出口なんじゃないのか。
月光は、向こうにある世界からもれている光のような気がする。
"出口"をじっと見上げる、食い入るようにじっと…。
届くはずのない出口に向かって手を伸ばす。
ザザッと視界にノイズが走る。
過去の記憶、広がる赤、誰かの笑顔、誰かの…。
何かで頭を殴られた跡のような眩暈。
月の光は、人を、狂わせる。
「…イグニッション。」
伸ばした手に、真白い鞭が握られた。
その時、急に肩を掴まれた。
ゆっくり振り返った先にあった顔。
誰、アナタ、誰?
忘れたい人?忘れたくない人?忘れちゃいけない人?
顔がよく見えないの、ねぇ、アナタ誰?
考えるのが面倒になって、ワタシは拒絶のコトバを発した。
誰か、はすぐに離れてくれた。
ふらつく足取りで、ヨンロク号の中へと向かう。
視界ゼロ、世界が歪んで見えない。
この先のことを、ワタシはよく覚えていない。
ただ、笑っていたこと以外は……。
重い足を引きずって、今日のねぐらに向かう。
でも足はいつの間にか、ゴーストタウンへ向いていた。
ヨンロク号、廃墟、ダレモイナイ。
見上げると満月が煌々と輝いていた。
満月を見ると、千夜呼は箱の中に閉じ込められている気になる。
この世界は箱の中で、あの満月に見えている部分は
実は箱の穴、出口なんじゃないのか。
月光は、向こうにある世界からもれている光のような気がする。
"出口"をじっと見上げる、食い入るようにじっと…。
届くはずのない出口に向かって手を伸ばす。
ザザッと視界にノイズが走る。
過去の記憶、広がる赤、誰かの笑顔、誰かの…。
何かで頭を殴られた跡のような眩暈。
月の光は、人を、狂わせる。
「…イグニッション。」
伸ばした手に、真白い鞭が握られた。
その時、急に肩を掴まれた。
ゆっくり振り返った先にあった顔。
誰、アナタ、誰?
忘れたい人?忘れたくない人?忘れちゃいけない人?
顔がよく見えないの、ねぇ、アナタ誰?
考えるのが面倒になって、ワタシは拒絶のコトバを発した。
誰か、はすぐに離れてくれた。
ふらつく足取りで、ヨンロク号の中へと向かう。
視界ゼロ、世界が歪んで見えない。
この先のことを、ワタシはよく覚えていない。
ただ、笑っていたこと以外は……。
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御紹介
名前:
異空 千夜呼
生誕:
1991/11/11
過去録