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「迷った時は、愛のある方へ行けばいいと
言ったのは、ダレだったでしょか――。」
いくら手を伸ばしても届かない星を追いかけるのは
先が見えなくて、とても切ない。苦しくなる。
そんなとき、すぐそばに、暖かく光る星に気付いた。
別に、すぐ手が届くから、そこへ逃げたいとか
そんなんじゃない。
ただ、どちらがシアワセなのか、考えてしまっただけだ。
「慶おにぃちゃん、ぎゅってして?」
後ろから回された腕が、千夜呼の細い身体を包み込む。
ひんやりした骨の感触が、今夜は何故か心地よかった。
「ねぇ、慶おにぃちゃん。
愛しくて、恋しくて、焦がれて仕方がないヒトと
世界が終わる日、イッショにいたいヒト。
必ずしも同じとは限らないんだって。
どうしてだと思う?」
もちろん、使役ゴーストである慶は、何も答えない。
千夜呼も口調こそ疑問系だったが、答えを欲してはいなかった。
やがて、どちらかが促すでもなく
二人の影は、ヨンロク号の中に吸い込まれていった。
言ったのは、ダレだったでしょか――。」
いくら手を伸ばしても届かない星を追いかけるのは
先が見えなくて、とても切ない。苦しくなる。
そんなとき、すぐそばに、暖かく光る星に気付いた。
別に、すぐ手が届くから、そこへ逃げたいとか
そんなんじゃない。
ただ、どちらがシアワセなのか、考えてしまっただけだ。
「慶おにぃちゃん、ぎゅってして?」
後ろから回された腕が、千夜呼の細い身体を包み込む。
ひんやりした骨の感触が、今夜は何故か心地よかった。
「ねぇ、慶おにぃちゃん。
愛しくて、恋しくて、焦がれて仕方がないヒトと
世界が終わる日、イッショにいたいヒト。
必ずしも同じとは限らないんだって。
どうしてだと思う?」
もちろん、使役ゴーストである慶は、何も答えない。
千夜呼も口調こそ疑問系だったが、答えを欲してはいなかった。
やがて、どちらかが促すでもなく
二人の影は、ヨンロク号の中に吸い込まれていった。
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御紹介
名前:
異空 千夜呼
生誕:
1991/11/11
過去録