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少しだけ 泣きたいです

今は少しだけ 泣かせてください


泣き止んだら そのときは そのあとは……

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あの日おくった チョコレイト

あの日おくった 懐中時計

どちらも 相手が受け取ったのかどうかすら

チャコは未だ 知らぬまま


  あかいとり ことり

   なぜなぜ あかい

    あかいみを たべた



今ここにるチャコは

何色を しているんでしょうか

何色の実を 食べた?

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生きるって、不自由です。
この身体が無ければ、何時でも誰にでも逢いにゆけるのに…。

もっと会いたいヒト
もう会えなくなったヒト

生きてるヒト
死んじゃったヒト


チャコは、風になりたいです。

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「…うっス。」
「ししょ……おはよございまス。」
「……。」
「………。」
「その、……平気か?」
「チャコ兵器じゃないでス、ミサイルとか出ません。」
「……。」
「師匠、お昼ごはん一緒たべませんか?」
「…………お前って変なとこマジ強ぇよなー…。」
「食べないんでスか、食べたくないんでスか。」
「食うよ、うっせーな。」
「やきそばパンとコロッケパン買って下さいね。」
「へいへい。」
「ししょ………ダイスキですからね、ずっと。」
「……うるせーよ……アホ…。」



これで、ふたつめ。

あと、ふたつ。

おわらせなきゃいけないこと、あと、ふたつ。


気付かなかったこと、気付きたくなかったこと。
気付かないようにしてたこと、気付かないフリしてたこと。
終わらせるには、一度受け入れなきゃいけなかった。
それはとても、とても苦しかったけど、これでよかったの。

アナタがこれからまた微笑うために。
ワタシがこれから約束を果たすために。

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アタシを殺して それからちゃんと独りで死ねるのか

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夜、明日のお弁当の用意をしようとして
お醤油を切らしてたのに気が付きました。

「鷹栖さん、チャコちょっとコンビニに……あれ?」

鷹栖さんはベッドの上で、本を開いたまま眠ってました。
起こさないようにそっとお布団を掛けて、そっと家を出ました。

月明かりキラキラ、風はひんやり。
空を見上げたまま歩いていたら、誰かにぶつかってしまいました。

「…あれ、異空?」
「あ……ようじょのすきなおにぃさん。」
「否、違うから!」
「汐儀さん、こんばんはでス。」

汐儀さんは困った顔をして微笑ってました。

それから他愛も無い話をたくさんしました。
くだらないチャコのお話を、聞いてくれました。

汐儀さんは、あったかいニオイします。
誰もみんな、纏ってる空気のニオイが違うんでス。

師匠は太陽、こりすちゃん先輩は砂糖菓子、鷹栖さんは大空。
汐儀さんは、穏やかな夜の月のニオイ。

チャコはこれ以上、優しいニオイのもとに、居てはいけないのに…。
たくさん手放したハズのに、まだまだこの手の中にのこってる。




チャコたちは、お休みなさいを言って、お別れをしました。




 月に煌く銀の髪が、どこか切ない5月の夜―――。

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「ちっす。」
「…ししょ、いらっしゃいでス。」
「風邪ひいたんだって?バカでもひくんだなー風邪。」
「……。」
「ちょ!ドア閉めてんじゃねーよ!イデデデデデ!!」
「かえりやがれでスー。」

師匠が、お見舞いきてくれました。
ガリガリ君…チャコの大好物でス。
おっきくて食べきれないから、師匠とはんぶんこ。
頭きーんってなります、きーん。

「なぁ、つかなんてオヤジさんの部屋で寝てんのお前…。」
「なんでって、こりすちゃん先輩のお部屋つかうのは悪いでス。」
「いつもここで、寝てんか……もしや。」
「あい。」
「千夜呼お前!もうちっと危機感もてって言ってんだろいつも!
 いいか男は狼なのよー気をつけなさいーー?!
 一緒に寝て安全なのは俺様だけだっつってんだろーー?!」
「………師匠だって狼じゃないでスか、あんなえっちぃ本を…。」
「バッ!それとこれとは別だろ、っつか勝手に見んじゃねーよ!!」
「……はぁ、人間のまま一緒に寝てるのは師匠だけでスよ。
 鷹栖さんと寝る時はネコ変身してまス、お約束でス。」
「なんだ、そうか………しかし俺様は今、スゲー間男な気分だぜ…。」
「…お幸せな脳味噌ね、というか味噌じゃなく大豆でも詰まってる?」
「肉しか詰まってねーお前に言われたかねーーよ!!」

やっぱり、師匠といるとホッとしまス。
チャコの、おひさま…。

「ん、顔見せろ千夜呼。」
「…………。」
「俺様の目、ちゃんと見れっか?」
「…………………うん。」
「…よし。」

この後、目潰しをしておきました。
師匠はゴム人形みたいに暴れてました。
楽しかったでス。

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この"恋"を、終わらせる方法 ――。

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御紹介
名前:
異空 千夜呼
生誕:
1991/11/11
御言葉
[09/19 BlackMan]
[09/02 香住]
[08/27 健斗]
[08/03 あー]
[08/01 香住]

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