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ヤクソクまで あと 1ヶ月
「おつかれえス、ししょ。」
今日は、スタジオの外で、師匠の出待ちしてみました。
「ガキがこんな夜中にこんな所で待ってんじゃねー!」
「…うーうー、だって…。」
「中入ってくりゃいいだろーが、風邪ひいたらどうすんだアホ。」
師匠はそう言って、自分の上着をかけてくれました。
あったかです。
今夜はお仕事で鷹栖さんが帰ってこなくて、一人。
最初はお家でお掃除したりしてたけど、どうしても心細くなって、寂しくなって…。
いつも二人の空間にひとりぽっちだと、悲しい記憶ばっかり反芻してしまいます。
ぐるぐる、ぐるぐる、涙のニオイ。
『壊れそうになったら 壊れる前に 俺の所へ来い』
前みたいにイッショにいる事をやめた師匠との、大事なオヤクソク。
オヤクソクしてなかったら、こんな時だけ都合よくヒトを利用するなんて…って
ちゃこは、会いにいけませんでした、きっと。
帰り道、師匠がくしゃみを一つ。
上着を返そうとしたら、『いらねぇよ』って、頭なでられました。
冷たい秋風、欠けたお月様、オレンジ色の街頭、音の無い世界。
ぜんぶキライ、ぜんぶ哀しい。
むねが、ぎゅーってなるんです。
「・・・千夜呼、俺様の目ぇ見ろ。」
「どしてですか?」
「いいから、口答えすんな。」
キライなものに囲まれたこの場所で、唯一ダイスキな存在。
金色の髪が、光に反射してキラキラ。
師匠はいつも、まっすぐ相手の目を見る。
ちゃこはいつも、ヒトの目を見ない。
ココロを覗かれそうで、怖いから、見れない、見たくない。
ゆっくり、視線を上げる。
師匠の瞳は、ほんとは苦手なオレンジ色。
「微妙だな、ちょっとウツロだ。」
「…あい。」
「お前、どうしたい?」
「……おんぶ。」
「マジかよ、ギターとお前で何キロだー?」
そんなこと言っても、師匠はおんぶしてくれます。
知ってます、師匠はいつだってちゃこを、拒絶したりしない。
師匠の背中、ぽかぽか。
鷹栖さんみたいに広くないけど、ぽかぽか
少し、慶おにぃちゃんの背中に似てる。
「おい、どっち向かえばいいんだよ。」
「……師匠の、おうちの方。」
「あいよ、了解。」
師匠が選んだヒトが、こりすちゃん先輩でよかった。
こりすちゃん先輩以外のヒトだったら、わたさなかったです。
「…ししょ。」
「あ?」
「今日いっしょ、寝てもいいえすか?」
「おう、つか久々じゃね?」
「あい、とっても………えへへ。」
もうちょっとだけ、甘えさせてください。
まだちゃこは、ちゃこのコト、壊すわけにいかないから…もう少しだけ。
ぎゅって、しがみつくと、師匠のニオイで満たされた。
ココロの、表面の剥がれかけた部分が、元に戻っていくみたい。
…スキ。
「あ、千夜呼、お前またノーブラだろ。」
「…なんで、今そゆこと言うでスか。」
「仕方ねーだろ、男の子だモン! ノーブラヤッホー!」
制服のリボンで、首ぎゅーってしておきました。
ちゃこの最愛の師匠は、どうしようもなく優しいエロ馬鹿です。
「ししょ。」
「んー?」
「…ダイスキ。」
「知ってんよ、そんなこと。」
今夜は久しぶりに、師匠のギターと子守唄で眠れる。
きっと怖い夢も、悲しい夢も見ない。
今日は、スタジオの外で、師匠の出待ちしてみました。
「ガキがこんな夜中にこんな所で待ってんじゃねー!」
「…うーうー、だって…。」
「中入ってくりゃいいだろーが、風邪ひいたらどうすんだアホ。」
師匠はそう言って、自分の上着をかけてくれました。
あったかです。
今夜はお仕事で鷹栖さんが帰ってこなくて、一人。
最初はお家でお掃除したりしてたけど、どうしても心細くなって、寂しくなって…。
いつも二人の空間にひとりぽっちだと、悲しい記憶ばっかり反芻してしまいます。
ぐるぐる、ぐるぐる、涙のニオイ。
『壊れそうになったら 壊れる前に 俺の所へ来い』
前みたいにイッショにいる事をやめた師匠との、大事なオヤクソク。
オヤクソクしてなかったら、こんな時だけ都合よくヒトを利用するなんて…って
ちゃこは、会いにいけませんでした、きっと。
帰り道、師匠がくしゃみを一つ。
上着を返そうとしたら、『いらねぇよ』って、頭なでられました。
冷たい秋風、欠けたお月様、オレンジ色の街頭、音の無い世界。
ぜんぶキライ、ぜんぶ哀しい。
むねが、ぎゅーってなるんです。
「・・・千夜呼、俺様の目ぇ見ろ。」
「どしてですか?」
「いいから、口答えすんな。」
キライなものに囲まれたこの場所で、唯一ダイスキな存在。
金色の髪が、光に反射してキラキラ。
師匠はいつも、まっすぐ相手の目を見る。
ちゃこはいつも、ヒトの目を見ない。
ココロを覗かれそうで、怖いから、見れない、見たくない。
ゆっくり、視線を上げる。
師匠の瞳は、ほんとは苦手なオレンジ色。
「微妙だな、ちょっとウツロだ。」
「…あい。」
「お前、どうしたい?」
「……おんぶ。」
「マジかよ、ギターとお前で何キロだー?」
そんなこと言っても、師匠はおんぶしてくれます。
知ってます、師匠はいつだってちゃこを、拒絶したりしない。
師匠の背中、ぽかぽか。
鷹栖さんみたいに広くないけど、ぽかぽか
少し、慶おにぃちゃんの背中に似てる。
「おい、どっち向かえばいいんだよ。」
「……師匠の、おうちの方。」
「あいよ、了解。」
師匠が選んだヒトが、こりすちゃん先輩でよかった。
こりすちゃん先輩以外のヒトだったら、わたさなかったです。
「…ししょ。」
「あ?」
「今日いっしょ、寝てもいいえすか?」
「おう、つか久々じゃね?」
「あい、とっても………えへへ。」
もうちょっとだけ、甘えさせてください。
まだちゃこは、ちゃこのコト、壊すわけにいかないから…もう少しだけ。
ぎゅって、しがみつくと、師匠のニオイで満たされた。
ココロの、表面の剥がれかけた部分が、元に戻っていくみたい。
…スキ。
「あ、千夜呼、お前またノーブラだろ。」
「…なんで、今そゆこと言うでスか。」
「仕方ねーだろ、男の子だモン! ノーブラヤッホー!」
制服のリボンで、首ぎゅーってしておきました。
ちゃこの最愛の師匠は、どうしようもなく優しいエロ馬鹿です。
「ししょ。」
「んー?」
「…ダイスキ。」
「知ってんよ、そんなこと。」
今夜は久しぶりに、師匠のギターと子守唄で眠れる。
きっと怖い夢も、悲しい夢も見ない。
御紹介
名前:
異空 千夜呼
生誕:
1991/11/11
過去録